読み書き×ICTワークショップご参加ありがとうございました!

2月16日に備前こどもまなび体験事業として、読み書き×ICTワークショップを開催しました。

講師は、言語聴覚士の後藤圭乃(ごうとうよしの)先生です。
特別支援士・公認心理士・こころの発達アテンダント認定講師
一般社団法人リュッカティル アドバイザー

後藤先生は言語室の開設や、言語聴覚士として幼児から高齢者まで長年勤められ特に発達障害の子どもたちには2500人以上携わってこられました。
2020年より倉敷市当別支援保育アドバイザーを受任され、発達障害を含む障害のある子1人ひとりの教育的ニーズに応じた指導・支援方法について考え保育園の先生方と共有し、助言や支援も行われているそうです。

今回の開催にあたり備前市だけでなく、和気町や倉敷市、早島、岡山市などから問い合わせをいただき、
親子でICTを活用した学びを勉強したい!という方がたくさんいることを改めて感じました。

今回のワークショップでは端末の使い方だけではなく、参加型のワークがたくさんありました。

読み書きが苦手な子どもの気持ちを体験できるワークや、
みんな違うのが当たり前だよね、と気が付かされる仕掛けがたくさんあり、
保護者の皆さんも真剣に考え、隣同士の方と意見交換も積極的にしてくださいました。

例えば大人の立場で子供に何気なくかける言葉。
「早く読んで!」
「なんでできないの?」
「みんなできてるよ、わからないの?」
「次、間違えたら次の人に交代してください」

それを受け取る子供気持ちを”初めて”経験しました。
 『自分だけができないんだろうか?』
 『なんでみんなできるの?』
 『がんばらなきゃ』
 『どうしよう、ちゃんとしなきゃ、まちがえないように』
 『自分はなにもできない、だめなんだ』
・・・

なんだか書いててすごく胸が苦しくなりました。
数十年前は自分も同じ気持ちになっていたことがあるはずなのに、初めてじゃないはずなのに、ずっと忘れていました。
なぜでしょうね。

「できてあたりまえ」の世界で自分たち大人が普通だと勘違いしていたような感覚です。

みんな違うということは頭で理解しているはずなのに。特に子どもなんかまだ生まれれ数年。できないことがたくさんあって当たり前なのに。
きっと気が付かない間に子供たちの自尊心を傷つけてしまっていたんだろうなと、とても悲しくなりました。

感情が動くと、人の記憶にも残りますよね。

参考書籍コーナー

多くの学校で導入されているchromebook
音声読み上げ機能の設定や音声入力の体験を行いました。
普段よく使っている子どもたちも大人も「おおー!!すごい!」とICTの強み技術を体感していただけました。
明日から学校で使ってね!

後藤先生にしかできないみんなの心に残るワークショップとなりました。
ご参加くださったみなさま、
後藤先生、本当にありがとうございました。

今回のワークショップ開催にあたり、株式会社ラインズオカヤマ様のご厚意で駐車場をお借りしました。ありがとうございました。