プログラミングは手段です

『プログラマーは人手不足だから、子どものうちからプログラミングを勉強していれば将来困りませんよ!』
なんて、うたっている子供向けのプログラミング教室もたくさんありますが、
「それはどうかな~?」と思います。

まず第一に、今メインで使われているプログラミング言語が20年後も使われているかは誰にも保証できません。
プログラミング言語は200以上あるといわれています。
メジャーなところでいうと、HTML、CSS、Javascript、PHPあたりでしょうか。
今の流行りはPythonですよね。
ちなみに私が大学生の頃に勉強した言語はC言語です。(17年位前ですね)

この通り、今プログラミング言語を学んでも、子どもたちが大人になる頃にそれがそのまま職業につながるかどうかは誰にも予測ができないのです。
そして言ってしまえば、プログラミング言語なんて大人になってからでも十分学べます。
更に言うと英語の文章をGoogle翻訳が自動で変換してくれるように、プログラミング言語を自動で書いてくれるAIも出てきています。

ではなぜ「プログラミング教育」が必須となり、小学校から義務教育で学ぶのか。
それは論理的思考力を身につけ、生きていく中での力を身につけるためです。
論理的に考える力が身に付くと、実生活の中で困ったことが起きた時に問題を解決するための道筋を考えることができます。
またこれだけ私たちの生活に欠かせなくなったICTを使いこなす力(リテラシー)も子どものうちから養うことは大切だと思っています。
パソコンやICTを使う仕事はプログラマーだけではありませんよね。農業や漁業、事務仕事はもちろん、どんな仕事でもICTを使いこなして仕事をしている場面が急速に増えているのではないでしょうか。

大切なのは「プログラミングができること」ではないんですね。

子どものうちにしかできない自由な発想を論理的思考を用いて形にする。
自分の考えや想いを相手に伝えるツールとしてプログラミングを身近に使ってほしいと思っています。