学校端末で使える!学習支援サイト① ~特別支援教育編~
あなたの認知特性は?
小学校での学習では、九九を声に出して繰り返したり、漢字を何度も書く練習をして覚えていきますよね。
その方法で身に付く子もいれば、違うやり方の学習が合っている子どもたちもいます。
どこから情報をインプットするのが得意か、記憶に定着しやすいのか、ひとりひとり同じ人はいないように、
脳の特性もそれぞれ違うからです。
これをニューロダイバーシティ(脳の多様性)と言います。←試験に出ないので覚えなくていいです☺
例えば、あなたはスマホで調べ物をするときどうやって調べますか?
うちの旦那はYouTubeで紹介動画などを検索して見ています。
テレビや映画が好きで、本はあまり読みません。
一方、私はブログ記事やニュースサイト、kindle本を検索して文字から情報を得ることが多いです。
文章から情報を得ると記憶にも定着しやすいように思います。
テレビやYouTubeは自分のペースで進められないことや、騒がしいように感じて苦手です。
口頭や電話など音だけの情報は記憶に残りにくいのか、すぐメモをしないと忘れがちです。
旦那は見た情報を処理するのが得意な「視覚優位」、私は読んだ情報から処理が得意な「言語優位」なんですね。
他にも聞いた情報を処理するのが得意な「聴覚優位」の方もいますよ。
あなたはどのタイプですか?
お子さんは?
こうやって自分の得意がわかると、学習方法もより良い方法を見つけるヒントになるのではないでしょうか?
ICTを活用した学習
さて、前置きが長くなりました。
先日、学校の先生に息子が家で楽しく取り組んでいる掛け算アプリのゲーム(iOSアプリ算数忍者 九九の巻)を見せたところ、
「学校でもこういうのができないかな?」と関心を持ってくださったので、
学校でも使える学習に役立つサイトを調べました。
そばに寄ってきた同じクラスの子も
「これだったら勉強するよ!」と楽しく触ってくれていて、
子どもそれぞれに合った学びが学校現場にもっと浸透してほしいと思い、
学習に役立つサイトをまとめました。
iOSであればいろんな学習のためのアプリが出ていておすすめなのですが、
学校端末で学習するとなると自由にアプリを入れることはできません。
そして自治体によって使用されているOSは様々です。
こちら、岡山県備前市ではWindows端末が使用されています。
ですので、OSを選ばず、学校端末で使えるサイトの条件は
・アプリ不要でブラウザで動くこと
・広告が(なるべく)出ないこと
・会員登録などが不要なもの
という縛りがあるのです。
これをクリアしても自治体によってセキュリティがあり、サイトにすらアクセスできない場合があります。
その場合は、サイトの有益性・必要性を管理職へ熱弁し、管理職の先生から教育委員会へホワイトリストに入れてもらうよう相談してもらってください。
頑張れ先生!
(学校の先生方はこんなに制限のある中、子どもたちのために工夫して学習に役立つものを探されて本当に尊敬します・・
一人一台端末。公共性も分かりますが、もっとフットワーク軽く活用してほしいです)
学校で使える学習サイト①特別支援教育編
まずは、特別支援教育に特化した情報サイトを紹介します。
こちらは特別支援学級の担当になった先生や、多様な学びの学習方法の情報がほしいという大人向けのサイトです。
井上賞子先生のnote https://note.com/inoue2021/
特別支援学校や学級での事例や具体的な学習支援ツールについて発信されています。
ICTだけでなく、その子に合わせた方法を数多くの現場で実践しており、
アセスメントが詳細で子どもとしっかり向き合っている様子がとても参考になります。
ちなみに旦那さんはLD(学習障害)でご夫婦で書籍も出されています。
「読めなくても書けなくても、勉教したい」
出演 NHK「タブレットが学習障害児の未来を変える」https://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/700/159351.html
平林ルミのテクノロジーノート https://rumihirabayashi.com/
![](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcL5NSrD1DDlrGyQGiAQ006qvtuwnOIJNn_Yj4Fe4P7W42kMPYR_s2R9nc0BgCIXcpbvyNJ81uGGArbUXUj8polz0jibtCHdReSbqPzSpVuUo6B_FRGUdGgXN30B8tAXpBjZjCKRf9_KJf2PkygmoY2wfVl?key=SNhrRxRUAuT6ZqbLSaeJKQ)
言わずと知れた平林ルミ先生。書籍など多数出版されており、現在は学びブラネットを立上げ
積極的に合理的配慮やICTを使った学習支援についての具体的な手法の紹介が障害されています。
iOSが多め。個人的に飯野先生とやっている「隣のニューロダイバーシティ」というトークYouTubeが大好きです。
ICTを使った特別支援教育の指導者研修なども積極的に行われています。
魔法のプロジェクト https://maho-prj.org/
![](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdL8pZVWkq4B8e3EfuaPi89tUzgaVSer4gwe3YgbOg0kMyiMJgTVjMZ3WOznpqTLCUNU_NSHeOBLRlGALqWkhwlofPK1VUA7RGozBRpxWhmYBJIngfugjZDYV_LVsUnImb6uOk0VKRTjBzPyOa9mEsi0yj-?key=SNhrRxRUAuT6ZqbLSaeJKQ)
SoftBankがICTを使って全ての子どもたちをしあわせにすることをモットーに行っている事業です。
全国各地のICTを試用した特別支援教育の事業事例の紹介や詳細な活動報告が主ですが、子どもが使える学習向けのWEBアプリ、動画などの情報集もあります。
カラフルバード~CBLD~ https://sld-colorfulbird.com/archives/category/summarize
![](https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdlTcOi2chfTzbEUGNQeQkzLdp3_hEqJCgmrOVskq0c5vjkkqNtO6OjrK1qMHtDvRY96uE37HKKtlfEMIDyohwcbvTeW8VNw2tzFy7T7HrjT54ixIG5vX6AJ-onUYqMN7hG_ZyH6ALrY6POwvl9KsgxNog?key=SNhrRxRUAuT6ZqbLSaeJKQ)
主にLD(学習障害・識字障害)などの多様な学びを発信しているサイトです。学びに困難を持つお子さんの保護者の記事が多くあります。
学習方法や音声教材のリンク集や紹介記事があります。
その他参考書籍です
・学びにくさのある子への読み書き支援 井上賞子
保護者の方でも読みやすいです。
ICTだけでなくたくさんの事例があるので、「あ、うちの子に合いそう」という学習方法が見つかるのではと思います。
・読み書き障害(ディスレクシア)のある人へのサポート入門 河野俊寛+平林ルミ
指導者向けの内容です。ICTを活用して読み書きができても実際には入試やテストでどのように配慮してもらえるのかについても。
chrome、Windows、iOSなど様々な端末の紹介もあります。
・学校でのICT利用における読み書き支援 近藤武夫 編著
その道の第一人者たちである多くの研究者・教員・当事者の具体的な実践について詳細に書かれています。
河野俊寛、平林ルミ、井上賞子先生方も共著されています。
まずは、みんな同じ学習方法でなくてもいい、ということを知り、
自分に合った勉強方法で学習してほしいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
補足:LD(学習障害)とは
発達障害の一つで、知的な障害や聴覚視覚に障害がないものの、学習面にのみ困難が生じる症状を言います。
文字を書くといつも枠からはみ出す、重なってしまう
数の理解が苦手
文章を読むのが極端に遅い・・・など
症状は人によって様々です。
2年程度の学習の遅れが目安になるので、本格的な学習に入る小学生頃まで判断が難しい障害です。
その他の生活面では遅れはないため「本人の努力不足」や「頑張りが足りない」と支援の必要性が認知されにくく、
子どもの意欲低下や自信喪失につながりやすいため、早期に気が付き支援することが必要です。